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肘内障

症状別2023.07.11

肘内障

 

✔腕を動かさない、泣き止まない

✔腕をだらんと垂らしている

✔肘を動かすのを嫌がる

 

肘内障を起こすと痛みを伴うため、泣き出す子どもが多いです。腕が動かせなくなり、片腕をだらんと垂らした状態が見受けられます。肘をやや曲げた状態でお腹の近くに動かさないため、こうした姿勢で安静をとることもあります。

痛みは肘に限局されるため肘を動かすのを嫌がりますが、その他の関節は問題なく動かせます。時間が経つと痛みは軽減しますが、関節や周辺組織の異常は残ったままなので患部を動かそうとしないことが多く見られます。

治療は徒手整復術が行われます。数秒程度で終了することがほとんどです。

整復後には、おもちゃを取ってもらう、バンザイをしてもらう、などして手が動くかどうかを確認します。整復術をしても肘内障が解消されない場合には、骨折などの可能性を考えます。

 

肘内障が治った後しばらくの間は再発しやすいため、発症後しばらくは公園など遊べる環境へ行くことや保育園での外遊びなどを控えることが理想です。しかし、小さな子どもに対して遊ぶことを制限することは現実的には難しいことです。遊ぶ様子を見ていて、特に腕をかばったり痛みを訴えたりしなければ、遊ばせても良いでしょう。

肘内障(ちゅうないしょう)は、肘の輪状靭帯と橈骨頭がはずれかける、いわゆる亜脱臼を起こしている状態のことです。親がこどもと手をつないで歩いているとき、子どもが転びそうになりとっさに手を引っ張って起こるなど、歩き始めから小学入学前までの子どもに多いです。また、男女比でみると、女児にやや多い傾向があります。基本は徒手整復術で治療します。治療後しばらくの間は再発しやすいため、注意が必要です。