ご予約

腱板損傷

症状別2024.06.10

腱板損傷、断裂

✔肩から腕にかけての痛みがある

✔肩を上げると痛い

✔力を入れようとすると肩に響く

✔肩を動かすとゴリゴリする

 

腱板の内側の筋肉はインナーマッスルやローテーターカフとも呼ばれ、肩甲骨と上腕骨をつなぐ棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋という4つの筋肉からなります。
肩の動きを円滑にし、安定させるために重要な役割を果たしており、腱板損傷が起こると、それらの機能が上手く働かなくなり、肩(腕)を動かすのに支障が現れてきます。40代~60代の男性に好発します。

 

 

肩腱板損傷の原因には、外傷性と非外傷性があります。外傷性の損傷は、転倒・落下・打撲・重たいものを持ったりすること等で急激に強い力が加わり、症状が出ます。また、スポーツ等で肩を使いすぎることで過度に負担がかかり、部分的に損傷するケースもあります。一方、非外傷性の損傷は怪我とは無関係で、生まれつき肩がゆるかったり元々の肩の形が原因で、徐々に擦り減って切れて症状が出ます。

損傷時には肩を動かさない状態でも肩が痛み、寝ている姿勢でより強くなることがあります。肩腱板の損傷の原因はおおよそ、半数が明らかな外傷によるもの、残りの半数が日常生活での動作の中にあるとされています。腱板付近の骨が老化によって変性し、また長年の肩への負担が原因となる場合が多いです。完全断裂の場合は、重い物を持ちあげたり、転倒した際の急激な負担が原因で断裂してしまう事があります。

肩の腱板損傷は五十肩とよく間違えられてしまいます。どちらも肩の痛みが合ったり腕が上がりにくいことが特徴です。

腱板が切れてしまうと、腱板の上にある滑液包が強い炎症を起こして腫れたり、充血したり、水が溜まったりしてしまいます。ですので、動かさなくても痛みを伴うことがあります。

腱板断裂イラスト|無料イラスト・フリー素材なら「イラストAC」

腱板が切れる原因として、肩に急激に強い負荷が加わっただけではなく、肩を使う仕事やもともとの骨の形などで徐々にすり減って切れていく場合もあります。切れた部分が広がってしまったり、切れたまま重労働や激しい運動を繰り返すと、腱の破れた部分を通して骨同士が衝突を起こし、骨の変形を起こすこともあります。損傷の程度をきちんと診断し、患者さんに合わせた治療方法を選ぶことが大事になってきます。

損傷の度合いが軽い場合は手術を行わず、保存療法をとることが多いです。痛みが軽減したら、リハビリで肩関節の拘縮を防ぎ、損傷せずに残っている腱板での機能改善を目指します。リハビリでは肩周りの筋肉のストレッチやトレーニング、肩甲骨・脊柱や骨盤の動きの改善、可能な場合はゴムチューブを用いたトレーニングなどで、肩をあがりやすい状態にします。

当院でも鑑別、対応させて頂きますので、お困りの際はご来院くださいませ。