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野球肘

症状別2025.04.10

野球肘

✔投げると肘が痛い

✔投球フォームが悪い

✔何もしなくても肘が痛む

✔肘がひっかかる感じがある

 

ボールを投げるときには肘には大きな力が加わります。速い球を投げたり、肘下がり・手投げと言われるような悪いフォームで投げたりすると、1回1回の投球で肘にかかる負担が大きくなります。また球数が多くなると負担(疲労)が増えます。つまり 「肘の負担」≒(1回の投球による負荷)×(投球数) ということになります。1回の負荷があまりにも大きければ骨や靭帯が破損して「怪我」が起こります。球数が増えて肘の負担が大きくなれば「故障」が起こります。逆に言えば、負担の少ないフォームであれば同じ球数を投げても合計の負担が減ることになります。

肘には上腕骨、橈骨、尺骨の3つの骨があり、これらをつなぐ靭帯が内側と外側にあります。また上腕骨の内側にはボールを握ったり、投球中にスナップを効かせたりする筋肉がついています。 ボールを投げるときには肘の内側では「牽引力」により、骨や靭帯が引っ張られて剥離骨折や靭帯損傷などが起こります。外側では「圧迫」により軟骨や骨が陥没するような障がいが起こり、後方では骨同士の「衝突」や「こすれ」により疲労骨折が起こったり、骨や軟骨が欠けたり削れたりします。 また子どもと大人で障がいが発生する部分が変わるのは、子どもから大人へ成長するにつれて肘の中で最も弱い部位が変化し、この弱点に障がいが起こりやすいためです。

投球により腕の内側の筋肉に疲労がたまったり、肉離れが起こったりすることがあります。投球を休止し、痛みが治まったらフォームや体の硬さなどの問題を改善したり、腕の筋肉のストレッチを行ったりして再発を予防します。

 

体全体の姿勢や歪み、肩甲骨や肩関節の動きなどで肘に余計に負担がかかったりすることもよくあります。

肘関節周りの筋肉の緊張を取り除きつつ、周りの関節や身体全体の動きの協調性をつけていくことも大切です。

当院でも姿勢調整や関節の動きを整えて肘関節の負担を軽減させていくことはできますので、ご相談ください。