ご予約

アキレス腱断裂

症状別2025.12.10

✔受傷時に「ブチッ」「バチッ」というような断裂音

✔受傷時にふくらはぎを強く叩かれた感覚

✔断裂した側に体重をかけれない

✔つま先立ちができない

 

アキレス腱断裂とはふくらはぎの筋肉と踵を結ぶ人体で最も太いアキレス腱が、スポーツ中などの急な負荷によって部分的に、完全に断裂してしまう状態のことを言います。

受傷時に後ろから蹴られた、バットで殴られたような激痛と、ブチッ、バチッというような断裂音が発生しつま先立ちや歩行が困難になります。

 

アキレス腱断裂は、スポーツ中の急なジャンプやダッシュ・方向転換による過負荷が主な原因で、加齢による腱の柔軟性低下や微小な損傷の蓄積、疲労、特定の薬剤の使用などが背景にあり、30~50代の「週末アスリート」に多く見られますが、高齢の方では日常生活での転倒でも起こります。

スポーツ:バスケ、テニス、サッカーなどで急な加速・停止・ジャンプ・着地など、アキレス腱に強い伸張ストレスと筋肉の収縮が同時にかかることで発生します。

加齢と腱の変性:30代頃から腱のコラーゲンが劣化し柔軟性が低下するため、断裂しやすくなります。特に血流の少ないアキレス腱中央部が好発部位です.

 疲労と過負荷:運動不足からの急な運動や、オーバーユース(使いすぎ)による微小損傷の蓄積が腱を弱めます。

筋肉と腱のバランス:筋肉のコントロールが不十分な状態で通常以上の負荷がかかることや、扁平足で負担が集中することも原因になります。

 

アキレス腱断裂の主な症状は、「ブチッ」という断裂音や「後ろから蹴られた」「バットで殴られた」ような衝撃とともに激しい痛みが生じ、歩行困難になることです。特徴的なのは、受傷直後は立てなくても時間が経つと歩けるようになるが、つま先立ちができないこと、アキレス腱部にくぼみ(陥凹)が触れること、腫れや内出血が出ることなどです。

 

前兆として、アキレス腱のむくみや違和感や張り、痛みなどがあります。

徒手検査としてはトンプソンテストがあります。 うつ伏せで膝を曲げ、ふくらはぎをつまむと、健常ならつま先が下がるが断裂してると底屈しない

その他、MRIや超音波エコー検査なども用いられます。

 

アキレス腱断裂の保存療法は、手術せずにギプスや専用装具で足を固定し、自然治癒力で腱を修復させる治療法で、近年は早期荷重リハビリを取り入れ、手術と同等の良好な成績が期待されていますが、再断裂のリスクも考慮が必要です。

初期は足首を曲げた状態で固定し、段階的に荷重や可動域訓練を行い、最終的に元の機能回復を目指します。

高齢者や運動量の少ない人、手術のリスクがある場合に選ばれ、治療には医師・理学療法士の指示に従い、根気強いリハビリが不可欠です。

当院でもリハビリや機能回復などのアプローチは可能になります。

お困りの方はぜひご来院ください。